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陽明門の唐子(からこ)彫刻


 陽明門の正面、高欄(こうらん)と呼ばれる黒い手すりのところに、「唐子の知恵遊び」と呼ばれる子どもたちの彫刻があります。ジャンケン、竹馬、鬼ごっこなど、現代も見られる様々な遊びが描かれています。
 遊びの彫刻は20体、他に花鳥の彫刻が10体あります。なぜ、遊んでいる子どもの彫刻があるのでしょう?

「け ん か」 正面東側の右から4番目

 その答えは「平和への願い」がこめられているといわれます。平和な世界にこそ、子どもたちはのびのびと暮らすことができます。そして、平和な世界を築くのも子どもたちです。その意味で、子どもはどんな時代でも宝物以上に大切なのです。子どもに「正しい道を歩んで平和の礎になってほしい」という家康公の願いを、唐子の彫刻は訴えているのです。

「司馬温公のかめわり」 正面中央

 子どもの成長にとって大切な「遊び」は、家庭や学校以上に多くの事を学んでいく場であるとともに、動植物や昆虫との触れあいは生命についての優れた教育の場でもあり、自然の美しさ、厳しさを学ぶ場にもなるのです。

「鬼ごっこ」 正面中央の左側
 
 
「雪だるまを作っているところ」 背面中央


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