息
陽明門の屋根(やね)の下には、2段に龍の頭が並んでいます。この二つを見比べてみましょう。 下の段のものには、ヒゲがなく、まるでブタのように上唇(うわくちびる)に鼻孔(びこう)がついています。さらに、一角で、牙があり、襟足(えりあし)の毛髪はカールしています。これを「息」といい、「いき」と読むのか「そく」と読むのかもはっきりしていません。 鰐(わに)が元の姿という説もありますが、どんな動物かはっきり分からない、何とも奇妙な動物です。