輪王寺三仏堂その1輪王寺三仏堂その2


階段を登って、正面の部屋を見てみよう。輪王寺の三仏堂っていうくらいだから、三体の仏像があるんだよね。あれ、でも、お寺なのに広い部屋があるだけで、仏像が見えないね。どこにあるかいっしょに探してみよう。

さらに奥に入ってみると、ちょっと低くなった石畳の部屋に、大きな金色の仏像があるよね。実は、ここに三体の仏像があったんだ。高さが8.5mというとても大きいもので、木で作られた坐像としては日本最大の物なんだ。じゃあこの仏像をよく観察してみよう。そして、特徴や変わったところ疑問点などを書いてみよう。


ばとうかんぜおんぼさつ
馬頭観世音菩薩
あみだにょらい
阿弥陀如来
せんじゅかんぜおんぼさつ
千手観世音菩薩






     

実は、この三体の仏像は、日光にある三つの山を表しているんだ。それぞれなんという山だろう。予想してみよう。
おじいさんの一口メモ
実は日光の信仰は男体山、女峰山という2つの山を神様と考えることからはじまったんじゃ。そこに太郎山が加わって三つの神様となったそうじゃ。その後、神様は、仏様が仮の姿で現れたものとする考え方(本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ))が広まり、三仏堂に見られるように仏様が山を表すというようになったわけじゃ。
大己貴命(おおなむちのみこと)
千手観世音菩薩
味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)
阿弥陀如来
田心姫命(たごりひめのみこと)
馬頭観世音菩薩

もっと知りたいところ、わからないところが出てきた人もいるんじゃないかな。そんな疑問を大切にして、もっと詳しく調べて見るとおもしろいよ。