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続いて乙女おとめのまい奉納ほうのうされます。
八乙女舞は乙女おとめ神楽かぐらともいわれ、古くから日光に伝わる優雅ゆうが神楽かぐらまいです。二荒山神社の弥生祭などで「御前ごぜん神楽かぐら」として奉納ほうのうされているものです。 そで(袖をわずに、こよりでくくった、け風の白布の衣服いふく)に緋色ひいろのはかまの、2人または4人の巫女みこさんが、すずおうぎけんを手に、ふえ大拍子だいひょうし太鼓たいこ)、どう拍子ひょうししのばちでたたかれるリズムにのりながら、優雅な舞を神にささげるもので、日光独自どくじの振り付けに特色があるものとなっています。
様式ようしきの舞と数種類すうしゅるいの曲目があり、演舞えんぶ時間は、それぞれ5分位で、二荒山神社拝殿でも毎日のように奉納されています。


振り袖で優雅に舞う、八乙女の舞。
次に御旅所の本殿と拝殿の間の石舞台で東遊あずまあそびのまいが奉納されます。東遊舞は今では格式かくしきの高い神社でしか行なわれない由緒ゆいしょある芸能げいのうで、もともとは久能山東照宮のある駿河するが国(今の静岡県)で生まれたもので奈良時代に宮中きゅうちゅうで舞われるようになりました
色鮮やかな衣装をまとい、東遊舞が奉納される。