回廊
(
かいろう
)
と
鐘楼
(
しょうろう
)
・
鼓楼
(
ころう
)
に見られる
彫刻
(
ちょうこく
)
陽明
(
ようめい
)
門から左右に
延
(
の
)
びる
廊下
(
ろうか
)
を
回廊
(
かいろう
)
といいます。(向かって右側が東回廊、左側が西回廊。)長さは220メートルあり、その外側の部分には、
見事
(
みごと
)
な彫刻があります。屋根の下の
長押
(
なげし
)
の上の部分に雲、
胴羽目
(
どうはめ
)
の部分には
花鳥
(
かちょう
)
と動物、
腰羽目
(
こしはめ
)
の部分には水鳥というように、天・地・水にちなんだものが、どれも
一枚
(
いちまい
)
のけやきの木の板に
透
(
す
)
かし
彫
(
ほ
)
りという
技法
(
ぎほう
)
で
彫
(
ほ
)
られています。
←長押
←胴羽目
←腰羽目
鸞
(
らん
)
(胴羽目)
鷺
(
さぎ
)
(腰羽目)
鐘楼は
釣鐘
(
つりがね
)
、鼓楼は
太鼓
(
たいこ
)
を
納
(
おさ
)
める建物です。高さは12.6メートルあり、陽明門の前に左右
対称
(
たいしょう
)
に配置されています。(向かって右が鐘楼で、左が鼓楼。)よくに
似
(
に
)
た建物ですが、鐘楼には
鶴
(
つる
)
・
竜
(
りゅう
)
・
飛竜
(
ひりゅう
)
・
麒麟
(
きりん
)
・波など78体の彫刻があるのに対して、左側の鼓楼には、
亀
(
かめ
)
、竜、雲など38体があります。このように、彫刻の種類と数に
違
(
ちが
)
いがあり、
装飾
(
そうしょく
)
も、鐘楼の方が
豪華
(
ごうか
)
になっています。
鐘楼→
←鼓楼
飛竜(鐘楼)
亀(鼓楼)
これらの彫刻には、平和への願いが
込
(
こ
)
められています。