御水屋おみずや

御水屋とは、神様におまいりする前に身をきよめるための施設しせつです。水盤すいばんの石は元和げんな4年(1618年)九州佐賀さが鍋島侯なべしまこう奉納ほうのうしたものです。サイフォンの原理げんりを用いて水をき上げる近代的設計になっています。
 建物は、寛永かんえい13年(1636年)の建立こんりゅうです。花崗岩かこうがんはしらが使われ、柱の上部には飾金具かざりかなぐが付けられています。 ふつう、飾金具は木の柱に付けられますが、ここでは 石につけられていることから、「石に金物かなもの日光ばかり」 と言うことわざが生まれました。このことわざは、めずらしいもののたとえです。
 屋根下には水の守りという飛龍ひりゅうつばさのある龍)と波があります。また、水に関係のあるこいも泳いでいます。
よく見ると、屋根の西側の一部が切り落としてあります。逆柱さかばしらと同じように、魔除まよけの説のほか、杉の成長を邪魔じゃましないためともいわれます。
飛龍の彫刻


鯉の彫刻
内番所うちばんしょをさがしてみよう〜
 番所とは、警備けいび役人やくにんのいた所で、当時、昼夜ちゅうや2人ずつ交代でここにめ警備にあたりました。もし参拝者さんぱいしゃが建物にさわったり、スケッチなどをすると、とがめを受けました。
 建坪たてつぼはわずか6坪ですが、うるし費用ひようが何と1300万円(昭和55年修理)もかかっています。
 今はおふだやお守りをあつかっている所になっています。