表門
(
おもてもん
)
の
仁王像
(
におうぞう
)
と
霊獣
(
れいじゅう
)
仁王像吽形
(
におうぞううんぎょう
)
仁王像阿形
(
におうぞうあぎょう
)
表門
(
おもてもん
)
は
日光東照宮
(
にっこうとうしょうぐう
)
の
第
(
だい
)
1の
門
(
もん
)
で、
左右
(
さゆう
)
の
仁王像
(
におうぞう
)
を
安置
(
あんち
)
するところから、
仁王門
(
におうもん
)
とも
呼
(
よ
)
ばれています。
身
(
み
)
の
丈
(
たけ
)
4mの仁王像は
迫力
(
はくりょく
)
をもって
訪
(
おとず
)
れる人を
圧倒
(
あっとう
)
します。
正面向
(
しょうめんむ
)
かって右側の像が、口を開けた「
阿形
(
あぎょう
)
」を、左側の像が、口を閉じた「
吽形
(
うんぎょう
)
」をしていて、
災
(
わざわい
)
いから
日夜
(
にちや
)
、
御門
(
ごもん
)
を守っているのです。
獏
(
ばく
)
獏は、東照宮の中で
龍
(
りゅう
)
・
唐獅子
(
からじし
)
に次いで3番目に数の多い霊獣です。
獏の
特徴
(
とくちょう
)
は、
熊
(
くま
)
の体に象の鼻、
犀
(
さい
)
の目、牛の
尾
(
お
)
、
虎
(
とら
)
の
脚
(
あし
)
の5つです。鼻が長いので象とまちがえやすいですが、目が丸く首のあたりに
巻
(
ま
)
き
毛状
(
げじょう
)
の
体毛
(
たいもう
)
があるので、
区別
(
くべつ
)
することができます。
鉄や銅を
食料
(
しょくりょう
)
とする獏は、それらを
材料
(
ざいりょう
)
として作られた
武器
(
ぶき
)
を必要としない、平和な世の中にしか生きることができません。
平和のシンボルとして、獏の
彫刻
(
ちょうこく
)
は、表門で力強く
神秘的
(
しんぴてき
)
な
姿
(
すがた
)
で世の中の動きを見つめています。