「日光(にっこう)社寺(しゃじ)」が1999年(平成11年)12月,世界遺産(せかいいさん)登録(とうろく)されました。これは,国の宝物から世界の宝物になったということです。「日光の社寺」がすばらしいから世界の宝物になったのです。
 ところで,みなさんは,世界の宝物になった「日光の社寺」のすばらしさを十分(じゅうぶん)に知っているといえるでしょうか。「日光の社寺」を作った人たちの(ねが)いや知恵(ちえ),そして,これらを守り伝えてきた人たちの思いや努力(どりょく)を自分の手足(てあし)を使って調べて発見(はっけん)したとき,「日光の社寺」が世界遺産になったことの意味(いみ)が分かるのではないでしょうか。 そのとき,すがすがしい感動(かんどう)と「日光の社寺」への(あら)たな思いがわきおこることでしょう。
 さあ,「日光の社寺」の探検(たんけん)に出かけましょう。

 このパンフレットは,日光市の小中学校の先生が,みなさんの『世界遺産「日光の社寺」探検』に役立(やくだ)ててもらいたいということで作りました。3 () 構成(こうせい)になっています。
  ○ 日光二荒山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)日光山輪王寺(にっこうさんりんのうじ)コーナー

  ○ 日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)コーナー

  ○ 日光の社寺ゆかりの人々コーナー

 それぞれのコーナーについて,毎年(まいとし),2〜3程度(ていど)題材(だいざい)(えら)び付け足していく予定(よてい)です。そこでリーフレット式にしました。

 みなさんが探検してみると,新しい発見があったり疑問(ぎもん)がでたりするでしょう。ぜひ,そのことを知らせてください。それらのことを参考(さんこう)にし,先生方も勉強してさらに使いやすいパンフレットにしていきたいと考えています。
 みなさんの「日光の社寺」探検が(みの)り多いものになることを期待(きたい)します。そして,他の文化財(ぶんかざい)や世界遺産へ興味関心(きょうみかんしん)が広まっていくこと,今,自分ができる文化財保護(ほご)のことなどを考えてほしいと(ねが)っています。